戦え!アルカイザー

日々のこととか、医療のこととか、社会のこととか

組織の改革とか事業の改革とか

また滞ってしまいました

いろいろ日々考えていることはあるのですが

文章にまとめるのはなかなか難しかったりして

ついサボってしまいます

反省

 

今日は組織の変革について、です

先日、2年前に勤務していた病院に外科医として戻ってきたわけですが

なんとなく外科チームの雰囲気がよくない

悪いってほどでもないけれど、微妙に噛み合ってないというかなんというか

表現しにくい違和感を感じました

長く勤務している他のドクターやナースから情報を聞き

実態がぼんやりつかめてきたので

詳細なことは適宜省きつつ、書こうと思います

 

簡単に言えば

やる気も体力もあって、そこそこ仕事もできる若手外科医A(30代)

が入ってきたことで

その病院に長く勤務してるおじいちゃんドクターで、やる気も体力もあんまりだけど、経験豊富なベテラン外科医B(50代)

の立場が追いやられてしまい

Bもちょっと萎縮してしまっている

という感じでしょうか

 

Aは2年前の僕からすると後任であり、今年度の僕からすると前任で

同じ研修病院でつらい外科研修を終えた後輩なので

Aの心境はよくわかります

「Bは仕事もしないし手術もそんなに上手じゃない!俺はこんなに働いているのに!そんなんで仕事してたら患者がかわいそうだろ!給料泥棒め、むきー!」

みたいなことでしょう

まあBはぶっちゃけコミュ障だし、手術症例も多い病院ではない(≒長く勤務していると外科医の腕としては落ちやすい)し、非がないでもないんです

より効率的にいい仕事をするならば

今よりもっと上手い業務分担の仕方はあるだろうし

場合によっては人を替えた方がいい、ということもきっとあるでしょう

とはいえ

「あんたのやり方じゃダメだ!こうしたほうがいいに決まってるだろ!」

ではうまくいきません

 

Bには外科医としての経験や、周辺地域からの認知度や信頼など

若手外科医の体力や勢いではなんともできない歴史を伴っているわけで

そこをうまく活用できるように業務分担を考えればいいわけです

Bは特に部下に口うるさく言ってくるタイプではないし

別に嫌われるような人間ではありません

うまく適材適所に配置すれば

まだまだ実力を発揮できる外科医だと思います

 

まあ本人ときちんとコミュニケーションをとりつつ

チームで協力して労働改善を図る

てのが最重要でしょう

 

で、思ったことは

これって事業の変革と似ていますね

新規事業が地域に根付くには

既存の事業との折り合いというか

双方が得をするような形でやっていかないとうまくいかないでしょう

 

タクシー業界とUberがうまくいかなかったような感じで

顧客としては明らかにUberを導入したほうが便利だけど

突然参入して客を持ってかれたら

もともとあるその地域のタクシー業界はかなりダメージを受けるわけですし

大きな反発を招きます

うまいこと溶け込むためには

既存の業界にきちんと根回しして

お互いにメリットがある形を一緒に探る形で事業を展開できたら

日本でも広がったんじゃないかなと思います

 

まあ既存の事業の実態が既得権益に縋りつく感じの腐った事業なら

きちんとぶち壊すのがいいと思います

組織においても「存在するだけで有害」みたいな

いわゆる老害丸出しのじじいどもが実在するではありますが

たいていのじじいは多少なりとも取り柄があるはずですし

要は使い方次第というか

適材適所に配置すれば解決することも多いので

全員が得するように改革できれば一番いいですね

 

僕はとりあえず

うまいことBを使う、というのが当面の目標ですかね

 

終わります