戦え!アルカイザー

日々のこととか、医療のこととか、社会のこととか

救急外来バイトをしていて思うこと

今年度は常勤先がないため いくつかの病院で救急外来のバイトをしてお金を稼いでいます 夕方から翌朝までの当直バイトが多いのですが ちょっと思うことがありまして 一応書いときます 1. 公立の総合病院が救急車断りすぎ 患者からの要請があって救急隊が接触…

学校教育のあるべき姿

僕には4歳の娘と1歳の息子がいます 一般的には4歳になる年度で幼稚園に入ることが多いかと思いますが 今年度のはじめは僕の働き先が確定しておらず 引っ越し先が定まっていなかったことやコロナ禍によるもろもろで 入園のタイミングを逸してしまいました ま…

小児外科という領域

外科の中でも特殊性の強い科だと思います カバーする領域は小児全般 成人なら呼吸器や消化器など細分化されているのに 小児外科は小児の全身を診なければならないのです (まあ心臓は心臓外科、脳は脳外科だったりしますがそれは置いといて) そんなカバーする…

息子のこと

ブログでは家族のことあまり書きたくないなと思ってましたが なんか日常に関わってきすぎてて、日々のこと書こうと思ったら書かざるを得ない感じなので ちょっとずつ書いとこうと思います 2020年8月現在、僕には4歳の娘と1歳の息子がいて 娘は順調に成長して…

明日はアフターデジタル2

の発売日です 残念ながら僕は本日当直バイト WiFiのつながらない環境のため、Kindleへの配信は明日自宅に帰ってからになります 早く読みたいなあ さて、Pythonを学ぶためにいろいろ調べておりますが なかなか難航してます プログラミングの勉強は、そもそも…

尾原さんの本 その2

「あえて数字からおりる働き方」 発売日に電子書籍で購入して読みました 尾原さんの本やTwitterはほぼ目を通しているし 正直そこまで衝撃を受ける内容ではなかったんですが 優しい言葉でうまいこと現状をまとめていて 今後も新刊出たら買おうと思っています …

尾原さんの本

今日はちょっと医療とははずれた内容 僕は尾原和啓さんの本は基本的に全部チェックするようにしていて 新刊が出たら発売日に電子書籍で買うようにしていますが 今回の「ネットビジネス進化論」については 相変わらずわかりやすく砕けた感じで、優しく現在の…

医者としての人生とか

充実した医者人生ってなんですかね すごい研究結果を発表してノーベル賞とかもらうこと たくさんの患者を治療して感謝されること いろいろあるんでしょうが 本当に突きつめて考えると 結局のところ自己満足というか 「本人が充実していると感じるかどうか」 …

人間が続けるべき医療

現在行われている医療のかなりの部分は 機械やAIで代替されるようになるでしょう 診断はもちろんのこと 手術やカテーテル治療、内視鏡治療なども、そう遠くない未来に自動化されていくと予想されます 人間がやるよりも正確に治療が行えるようになるでしょう …

コロナ以外でも世界は大変

日本では新型コロナが少し落ち着きを見せてきて でも第2波、第3波はきっと来るし油断せずにいきたいですね ってくらいの比較的のほほんとしたテンションですが ブラジルでは異常な速さで感染拡大してるし アメリカのミネソタ州では暴動が半端ないことになっ…

新しい生活様式と診療、治療

コロナが収束に向かいつつありますが 世の中の生活様式は元通りにはならないでしょう 世間にテレワークが広がって 生活のベースがオンラインにうつるというか オンラインとオフラインの境界が曖昧になるというか まあそんな感じになるんでしょうが 病院診療…

食べログの病院版

みたいのができたら 患者の皆さんはうれしいんじゃないかなと思うのですが 現実的ではありません Googleで検索すると、位置情報サービスに加えて病院のレビューとか口コミが表示されたりすることもありますが 内容はかなり不正確です また、病院のドクターは…

離島医療の現実

僕は研修医時代を沖縄で過ごしたので 沖縄の離島診療事情について少し知識があります とんでもなく時代遅れな狂ったシステムで成り立っていて というか成り立たなくなってきている状態なので そのへんについて書きたいと思います 沖縄本島、石垣島、宮古島に…

評価経済とかキャラ経済とか、と医療

連日コロナのことばかりでやってられない感じですが 今日はそれとはちょっとはずれた話 でも、コロナ禍の社会、いわゆるアフターコロナやらウィズコロナやら言われてる社会とは関係あるはずです ちょっと前から評価経済とかいう言葉が言われ出して 最近キン…

コロナ禍についての雑記

引っ越しが済み、荷物も少しずつ片付いてきて ようやくまともに生活できるようになってきたので そろそろ更新 コロナ禍における医療の進歩 どれくらいになるんでしょうか 医療崩壊の現場ばかり取り上げられていますが さほど危機の迫ってないところももちろ…

COVID-19 ECMOのこと

予定通り4月から大学院入学となり 学生証を受け取ったその足で休学願いの手続きを進めてきました 入学金は既に払ったので あとは4月分の学費を払って 休学中の某国立大学大学院の院生であるという肩書きを手に入れる予定です 高いです さて、COVID-19につい…

急性虫垂炎で緊急手術

昨日の事ですが 上司が当直で僕がオンコール(緊急手術等の人手がいる際には病院に呼ばれるが、基本的には休日)という体制 上司から、某大学病院から急性虫垂炎で転院依頼があり、おそらく手術になる可能性が高い旨連絡をうけ、病院に向かいました 症例は15歳…

大学院生の経済状況

医学系研究科の基礎医学系の講座には 医学部医学科卒業生以外の大学院生も結構いるらしいです まあ別に基礎研究は医師免許なんていらないし 医者だけで構成される必要性は全くないわけで それは全然構わないんです ただ、大学院生ていうのは所詮学生なので、…

年功序列で生まれる老害

医者の世界では年功序列が基本になっていることが多いです アカデミックの世界では特にそう 論文発表とかの業績が考慮はされますが 年次が上の人は基本的には立場が上 まあ医局という組織にいると「論文を書け」という圧力が相当かかるため 年次が上の人は必…

外科という組織の脆弱性

そろそろ2月も終盤 僕の勤務する病院でも、来年度にむけての人事が明らかになってきました 科内のナンバーツーにあたるドクターが3月で異動になるそうです 鏡視下手術(腹腔鏡や胸腔鏡を用いた手術)が得意な先生なので 「この先生がいないからこの手術ができ…

新型コロナウイルスと学術集会

最近話題のコロナウイルスの件です 東京マラソンが大会中止になるそうで 参加費が戻ってこないとか、次回の出走権が与えられるけど参加費は再度必要とか なんかちょいちょい話題はあるみたいですが 基本的には中止の方針で間違っていないでしょう 天皇陛下の…

医者の働き方改革(笑)

本日は日常業務の後、医局会的なものがありました 院内の全ドクター(研修医以外?)を講堂みたいなのに集めて 代表者が医局の人事の話とか院内の備品の話とかしょーもない話をしてました 極めつけに、医師の働き方改革について話をしてました 時間外に何十人…

若いドクターの外科離れ

ずいぶん前から、外科医を志望するドクターが減っているらしいです たしかに激務なことが多いし、手術は大変だし、責任も重いし それでいて給料は他の科と大して変わらないし 人気がなくなっていくのはまあわかるんですが 僕が思うに、外科離れの主因はそう…

外科医の今後

日本における外科医の偏在を考えると、今後ロボット手術、遠隔手術が広がっていくのはほぼ間違い無いと予想されます (まだ先になるでしょうが、最終的には手術の自動化が行われていくと思います。が、とりあえずそれは置いとくことにします。) 通信技術であ…

臨床医学の学会(学術集会)なんて

医学の学会のやりかたも前時代的で、悪習がずっとまかり通っています 特に臨床医学の現場 あ、この記事で言う「学会」は「学会発表」のことを指しています 組織、団体としての学会ではありません さて 日本中の特定の科の医者を、日常業務を休ませて、数日間…

医者をやめようかなと 2

続き 「LIFE SHIFT」にあるように、我々世代は100歳を超えて生きる可能性が高く、70歳を超えても働いているかもしれません (まあベーシックインカムが導入されたりするとどうなるかよくわかりませんが) つまり、20代で医者になった後、45年以上勤務年数が発…

医者をやめようかなと

いうわけではないのですが 来年度から常勤をやめようかなとは思っています 僕が所属している科の大学教授やその周辺の人達からは 2020年度は母校である某国立大学の大学院入学をすすめられていましたが 正確に言うと、すすめられるというか、入るのが当然の…

ブログはじめます

はじめまして 去年の年末あたりからなんか発信しようとずっと考えていて 2020年1月1日に始めたらキリがいいかなと思ってたりしたのですが ブログのタイトルが思いつかなかったりしてたら 2週間経ってました 日々のこととか医療のこととか社会のこととか書く…